WindowsでGitのGUIを使えるようにする

先日の日記に、よく調べもせずGitのeclipseプラグイン出ないかな、などと書いたら、親切にもid:secondlifeさんよりeclipseプラグインならありますよ。とのコメントをもらったので、試してみた。

教えてもらったEclipse Git、egit - 実用にビルドしたものが置いてあったのを、とりあえずそのままインストールしてみる。が、設定の「チーム」にGitの項目が増えたものの、特に何の操作も出来ず…。

残念。

まあeclipseプラグインは置いといて、Windows(XP)でGit使えるようにしとくか、と思い、msysgitをインストール。普通にインストールして、環境変数PATHに C:\Program Files\Git\bin を追加してやったら、コマンドラインからGitの各コマンドが使えるようになった。

インストールされたフォルダを見てみると、git-guiが一緒にインストールされているようだったので、これが動けばいいなあと、コマンドラインからsh.exe git-gui等と実行してみると、" *** Couldn't reserve space for cygwin's heap."というエラー。

cygwinもインストールしてあったので、何かが干渉しててダメなのかと暫くハマっていたが、ちょっと調べると、Gitのインストール時に入った C:\Program Files\Git\bin\msys-1.0.dll がダメな模様。WinAVR and Windows Vista - MadWizard.orgで、msys-rebased.zipを取ってきて解凍したもので上書きしたら、sh.exe自体は動くようになった。が、しかしgit-guiはやはり起動せず。正確には、wishのウィンドウが開くのだが、そこで固まる。


結局GUI使えないのか…と思いつつ、githubにGitのGUIのプロジェクトが登録されてないかと検索してみたら、git-colaなるものを発見したので、次はこれを試す。

基本的にREADMEに書いてある通りインストールしていけば良いようだが、リンク切れがあったり、使ったことのないpython回りのインストールを行ったので、その過程をメモっておく。ちなみに、cygwinもインストールしてある環境では、PATHを追加する際にcygwin関係よりも前に追加した方が良いと思われる。

  • msysgitをインストール

先にインストール済み。

Download Python SoftwareからPython2.5.2 Windows installerを取ってきて、C:\Python25にインストール。C:\Python25 をPATHに追加。

  • PyQt4をインストール

Riverbank | Software | PyQt | PyQt4 Downloadより、PyQt-win-gpl-4.4.2.zipをダウンロードしてインストール。C:\Python25\Scripts;C:\Python25\PyQt4\bin をPATHに追加。

  • MinGWをインストール

この後インストールするsimplejsonをコンパイルするのに必要なので、先にMinGW - Minimalist GNU for WindowsよりMinGW 5.1.4を C:\MinGW へインストール。C:\MinGW\bin をPATHに追加。

  • simplejsonをインストール

Python Package Index : simplejson 1.9.2をダウンロードして解凍。コマンドラインより、解凍後のフォルダ内で

python setup.py build -c mingw32 install 

としてインストール。(最初easy_installでインストールを試したが、上手く行かなかったので。)

  • fileコマンドをインストール

File for Windowsから、バイナリを取ってきてインストール。解凍して C:\Program Files に入れ、C:\Program Files\file-4.25-1-bin\bin をPATHに追加。

  • colaをインストール

git-colaから最新版をダウンロードし、C:\Python25\Lib\site-packages\cola に解凍。

  • ショートカット作成

下記内容のファイルをcola.batとして保存。

C:\Python25\python.exe C:\Python25\Lib\site-packages\cola\bin\git-cola


作ったcola.batを実行すればGUIのウィンドウが開く…と思ったら、そう甘くは無く、既にgit-initなどで作成済みの既存レポジトリで実行しないとダメでした。なので、ショートカットをGitのレポジトリーにコピーしておく。これで一応使えるようになった。

使い方は、適当に弄ってみた限りでは、変更のあったファイルを一覧表示して、addするかどうかを指定し、ログを書いてコミットしたりといった作業が可能なようだ。まあ何も無いよりはいいかも知れない。

と、ここまでやってみたものの、Git入門 - Windows環境での利用によれば「Windowsファイルシステムでは、Gitの特徴をうまく生かせず、Linux環境のようには高速に動作しないそうです。」といったこともあるようなので、結局Linux上でコマンドラインでのみ使用することになりそう。